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“馬券生活”というゴールに到達するために・・・
               

 ◆準決勝Chapter5

〈Chapter4・ローリスク・ハイリターンという幻想〉の続きから

■競馬(馬券)=ギャンブルの世界には、ローリスク・ハイリターン商品があるに違いないという話しを信じる(信じていた)人の中には、こういう話しをどこかで聞いたことがある、または読んだことがあるからではないでしょうか。
 馬券師/馬券プロと呼ばれる人々の存在の話しです。
 そしてその中には借金を抱えていたという人が競馬によってその多額の借金を見事返済し、さらにそのまま馬券生活をし続けているという話しです。
 

 私の周りには馬券生活者は存在しません。競馬が好きな人、馬が好きな人はいっぱいいます。投資競馬に興味を持ち、さらに実践している人も結構います。
しかしながら、もちろん彼らは馬券だけで生活しているわけではありません。当然だと思います。
 馬券生活をするには、どんなにすぐれた馬券術を手に入れたとしても(完全なる必勝法など存在しないということを前提にしていますが)馬券生活をしようとする強い意志(継続)と検証(反復)が必要だからです。

 chapter4で、「馬券生活」というゴールにたどり着くまでの道筋は決して1つではないでしょう、と申し上げましたが、手段や方法は幾つかあるにしても、それを達成しようという意志がなければ始まりません。
“気がついたら「馬券生活」をしていた”、なんてことがあるとは思えないのです。

    

 馬券年収1000万円以上の馬券プロたちをゴロゴロ生み出している、という広告をみることがあります。それは、私にとっては驚くべき事です(もちろんそれが嘘偽りだなどと言うつもりは毛頭ありません)。馬券年収1000万以上という人は多分存在するのでしょう。そこを否定するつもりはありません。
 しかし、ある馬券術を読み、教えてもらって実践して、「ハイ、できました」というような世界でもないでしょう。
 そんな世界があれば、間違いなく口コミで広がります。(大々的な広告を出しているのですから。)
しかし、私はそんな世界すら否定はしません。

 ただ私の馬券に対する考え方(まだまだ浅い?)を否定するかもしれない「もう一つの宣伝」が本当なのだとしたら、これはぜひ真偽のほどをおうかがいしたいと思っています。

 それは〈借金返済から馬券生活者に〉、という宣伝です。
つまり、借金をしていたということは、毎月幾らかでも借金を返していた。当然、生活費も必要でしょう。
 そこから
 第1の疑問・・・競馬資金はどこから捻出していたのか?
 第2の疑問・・・一か八か大穴に突っ込んでいたわけではないだろうから、(それが的中して借金を返せたとしても、その買い方では、その後の馬券生活が続くはずがない)一体1レースに幾ら費やしていたのだろうか?

 借金の額にもよるのでしょうが、借金があるから1レースにそうそう大金は賭けられないでしょう、しかし大金をかけなければ借金などなかなか返せないはず。
 馬券生活にはコンスタントに当てるということが必要になるから、まさか大穴狙いのローリスク・ハイリターンなどという作戦ではないでしょう。ならば、コツコツと稼いでいたのでしょうか?借金と生活費をやりくりするのなら、例えば1ヶ月20万の資金から倍の40万を生み出す。プラス20万円。しかしそれは借金返済か生活費にまわるわけですから、それ以上のプラスが必要かもしれません。とりあえずそれでも月の回収率は200%です。(私の目標は高めで110%ですから)これは相当な馬券術がなければ厳しい。
 
 なにしろ馬券生活にはコンスタントというキーワードが存在するのですから。1ヶ月だけなら200%、それ以上もあるでしょうが、それを、できれば毎月達成していくというのは、私の想像の域を超えています。

 つまり、何を言いたいのかというと、1000万以上という馬券年収者がいてもおかしくはない、と私が言ったのは、相応の軍資金を持った人が、相応の方法(手段)と意志を持っているならば、あり得るのではと考えているからなのです。

                          
(走るで)
 単行本の〜はじめに〜で書いたように、私は馬券生活を目標とするなら「軍資金は500万円」としました。(人それぞれ必要な金額は変わるでしょうが)そこから毎月50万円という利益を生み出せれば、と考えたからです。(現実は500万でも厳しそう(@_@))

 それは、軍資金50万から毎月5万円を目標にするのと同じですが、つまり軍資金の110%を目標に(現実問題として100〜110%なら御の字でしょう)していこうという考えなのです。
私の主張 
◆馬券で勝つには、相応の軍資金が必要だ。
★ただし、どこかの大金持ちが複勝や単勝に“100万、ポンとつぎ込む”なんて発想では、ぼろ負けするのがオチです。軍資金があったって、闇雲に買っては負けるのです。
 ましてや、借金から(軍資金0円)馬券で勝とうなどと考えるのは、どんな馬券術であれ、負け組一直線だと思った方がよいでしょう。(私の知る限り)

     
    

           −馬券生活への道とは
第一段階 軍資金の確保

◆軍資金目標金額の設定・・・1万〜20万。20〜50、50〜100〜続く。
※同時進行・・・もちろん競馬以外でもコツコツ貯める。

第二段階 競馬
◆各自の馬券術の検証・・・買い目の出し方、馬券の種類、購入点数、投資金等をチェックする
◆少額での実践。
◆実践後の検証、修復、経験値UP。
第三段階 〈馬券収支〉目標金額の設定
◆段階的に分けるのが効果的か。
〈目標金額に到達=勝ち逃げ〉
◆以上の繰り返し


 勝つかどうかも分からないのに、借金返済のためにお金を賭けるなんて、軍資金確保どころか、借金を増やすだけだと思います。どうしても馬券で返したいのなら、まず馬券術を数ヶ月に渡って検証しなければ大変なことになってしまいます。

 chapter5で借金返済に少々こだわったのは、軍資金確保の重要性をお伝えしたかったからなのです。ですから、もしお近くに、借金返済して馬券生活に突入している人がいても、“この人はどうなんだ”といわれても困ってしまいますので、悪しからず。
もしそのような人がいたら、ぜひその人の馬券術をひそかに教えてもらうのがよいでしょう。(教えてくれそうにないですけれど・・・)

         
■話は変わりますが、馬券生活塾【大数の法則】を取り上げましたが、もうお読みになられましたでしょうか。
 簡単にいうと、1つの法則を使って回数を重ねれば重ねるほど、ある決まった理論値に収束していく、というものです。

■これは競馬なら、ある馬券術(1つの法則)をずっと使い続ければ最終的に回収率75〜80%に落ち着くという法則だと考えてよいのかもしれません。
例えば「全通り買い」は最終的に75〜80%になるといわれています(何の策もうたなければ、という前提を付けておきます)

★私はこの1つの馬券術(法則)というところを、各パターン別と理解しました。
つまり、パターンTならパターンTを、ずっと追い続けていれば、結局最後には回収率75〜80%に落ち着いてしまう。
パターンUならUを、VならVを、という風に、です。
これに対抗するには、コツコツと勝ち逃げに徹して、各パターンでの試行回数を増やさないこと、そう考えました。

【各パターンでの試行回数を増やさないためには・・】これに関しては、現在検証中でありますが、
「Wait&Net」−New Method−において公開しておりますが、まだ検証継続中です。

そして、「コツコツと勝ち逃げに徹して」に関しては・・・、
これは「ブロック式馬券術」だけではなく、その他多くの馬券術に対しても有効だと思われますので、次章
Chapter6でお話ししたいと思います。

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 これまでギャンブルにおいて「勝ち組」にまわれる方法は、「勝ち逃げ」に徹することだと教えられてきました。
しかし、実際現場にいて(Winsや競馬場や自宅のパソコンの前で)本当に勝ったまま次のレースをやることなく、終わらせることができるのか、といった心理について語られることはありませんでした。
もし、できなければ “それはお前の意志が弱いからだ” で、片づけられてしまっていたからです。
そこで、なぜ「勝ち逃げ」ができないのか、どうしたら「勝ち逃げ」が出来るのかをじっくり考察してみようというのが、いよいよ最終章となるChapter6の内容です。
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さて、いよいよ佳境に入ってきました。
もう少しでこの「馬券生活塾−馬券生活を目指して−」も終了です。
少し、うざったい?話しが続いてしまったかもしれませんが、もう少しおつきあいいただければと思います。

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