気まぐれコラム

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7月 19日




2004年
No.80
7/ 19
− 04年版「投資競馬」考 <リスク&リターン> −
■2003年.8/9 (No.57)−連続不出現と追い上げ、その進化? −
というコラムを掲載してからもうすぐ1年がたとうとしています。
 さらにその1年前(2002年)には、−投資競馬・再考−(No.25〜27)というコラムを書いていますので、毎年、毎年、「投資競馬」を見直し続けているということになります。
それを「進化」と呼んでしまえば聞こえはよいですが、結局のところ、いまだ不完全であると云った方が正しいのかもしれません。

どちらにせよ、「完成=馬券年金生活」はまだ先の話ということで、現時点での総括をしたいと思い、今回、もう一度2002年からの考え方を読み直し、また最近の実践を踏まえて、2004年版「投資競馬」考をここに掲載することにしました。(暇ならおつき合い下さい)
(これは来年、再来年と見直し続けていくことになるかもしれませんけれど (^^;)

 
 では、前回同様、当サイト「馬券投資」の基本・再々考から。

○ 馬券投資を成り立たせる「2つの要素」
  < 買い目選出法 > と < 資金運用法 >

< 買い目選出法 >
選出法 基本データ
2000年〜02年 ブロック式馬券術 JRAオッズ「人気」順
02〜04年 ブロック式馬券術

テクニカル馬券分析
JRAオッズ「人気」順

日刊コンピ指数「人気」順
04〜現在 ブロック式馬券術

テクニカル馬券分析
日刊コンピ指数「人気」順
(グラフ化)
※基本データ
 まず、02年後半からデータの見直し(移行)を始めました。
それまではレース終了後にオッズ「人気」の入れ替わりによって買い目を誤るという失敗が起こっていたので、それを修正するため、買い目が前日から把握できる「日刊コンピ指数人気」に基本データを見直したわけです。

※選出法
 「ブロック式馬券術
 各馬券の「連続不出現」を把握し、そのリバウンドを狙うという方法。
1〜12Rという連続した流れ以外にも、「5〜10Rの間、何日間か出現なし」という状況であってもそれを一つのブロックとみなし、ターゲットとする選出法。
(単行本「ブロック式馬券利殖術」の中の馬券選出法とは基本は変わりませんが、そのデータとともに変化してきております)

 「テクニカル馬券分析」(02年後半から)
 各馬券の各期間の出現率を把握する。これもデータの基本は各馬券の年間平均出現率。出現率低下中の馬券をターゲットとします。

 上記2つのターゲット馬券選出法は、各馬券の毎週の出現数が鍵を握っています。これに加えて今後は新たな基本データを取り入れていこうと考えております。実際は徐々にですが、すでに検証・実践し、レポート等にも反映させているのですが、まだまだ未完成の段階です。
この新データの追加によって、出現数(出現率)からだけでは把握しきれなかった各馬券の状況が以前よりはみえるようになってきました。

 「出現状況のグラフ化
 各馬券の出現状況をより分かりやすくするために、グラフ化して把握しようということです。グラフにすると、数字だけではいまいちピンとこなかった出現率の推移が一目で分かりますからこれは便利です。難点はすべてのグラフ化には時間が足りないということでしょうか。
 レポート内では、ターゲット馬券の中でもそのグラフを掲載した方が投資判断がつきやすいだろうと思われるものに関してはそのグラフを掲載しております。

 以上が、馬券投資の片輪< 買い目選出法 >の現在です。
では、もう片方の< 資金運用法 >に関して変化はあったのか。
と、言うのも、前回のコラム(No.57)でこう書いているからです。
“では、もう一つの核である「資金運用法」=追い上げに関してはどうか。
こちらは残念ながら、それほどの進歩はありません。馬券選出とのからみで、従来よりもはるかに長い期間追い上げることもあります。その分、資金増加はゆるやかではあるのですが・・・”。



< 資金運用法 >

コラムNo.26−再考.2・「追い上げ投資」−で一つの理想を書いていました。

今後、ブロック式で中穴〜を取ることができるような方策が見つかれば、その時は「均等買い」も賭け金算出の候補に加えたいと思っていますが、どうなるでしょうか。理想は“ソフトな追い上げ”なのですが・・・

そうです。
この“ソフトな追い上げ”、これを現在、実践に取り入れてやっております。

それまで「追い上げ(=増額)」一本で投資してきましたが、そのメリットとデメリット。リスクとリターンを考慮して、試行錯誤してきた結果、
1日単位では「均等買い」、
数日、数週間単位では「追い上げ」=資金アップしていくという方法です。
つまり、“ソフトな追い上げ”とは、<均等買い>と<追い上げ>との融合ということになります。

ただし、何でもかんでも=どのターゲット馬券でも、“ソフトな追い上げ”かというと、そうではありません。ターゲット馬券の出現状況によっては従来の1R毎の<追い上げ(増額)>も併用していきますし、完全<均等買い>も使っていきます。

「追い上げ投資」に関しては何度かこのコラムでも書いてきました。
では、「均等買い」を併用していくことにしたのはどうしてなのか書いておきます。

上記コラム(No.26)で“ブロック式で中穴〜を取ることができるような方策が見つかれば・・・、”その時は<均等買い>も候補にすると書いたので、それでは中穴以上を獲ることができるようになったのか!と思われるかもしれませんが、そうでもないのです。
 毎週、せっせと馬券データを検証していながら、実に単純な事実を見落としていたのです。それは以下のような事実であります。
<単勝2位人気(日刊コンピ指数データより)開催日別配当>
開催日 配当合計 回収率
2004/5/22 1710 142.5%
2004/5/23 950 79.2%
2004/5/29 990 82.5%
2004/5/30 1690 140.8%
2004/6/5 1120 93.3%
2004/6/6 1070 89.2%
2004/6/12 1440 120.0%
2004/6/13 1110 92.5%
2004/6/19 1080 90.0%
2004/6/20 1140 95.0%
2004/6/26 1050 87.5%
2004/6/27 1710 142.5%
2004/7/3 930 77.5%
2004/7/4 1260 105.0%
2004/7/10 720 60.0%
2004/7/11 780 65.0%
※3回東京〜2回福島開催

 上記表は日刊コンピ指数で2番目に数値の高い馬を単純に均等買いで購入した場合の各日的中配当を合計したものです。
1日12Rですから、配当合計が\1,200以上なら単純にプラスとなります。
上記2開催でプラスとなった日は5日。平均よりは多い数ではありますが、それでもこれは「単勝2位」という超本命よりの馬券であっても、均等買いでプラスにすることができるということを表しています。
<追い上げ(増額)>での投資なら、全開催日プラスであったわけですが(全日出現しているので)、しかし、もし出現がなかったら・・・、投資金の増加でパンクの可能性があることを考えると、そう単純な話でないことは、ここまで読んでいただいている方ならご承知であることと思います。

 −中穴以上でなければ均等買いではプラスにはならない−
という思いこみを捨てて、もう一度各馬券を検証してみました。
すると、すべての馬券において、均等買いでもプラスになるということが分かりました。もちろん基本は1点買いです。これは当たり前の事実で、誰でも知っていることなのでしょうが・・・・。

 あとはリスクとリターンのバランスです。

リスク&リターン

 <買い目選出法>によって導き出されたターゲット馬券の出現状況に照らし合わせて、どの<資金運用法>を使うのか。
現時点ではここに大きな壁が存在しています。ここの判断が難しい。

<資金運用法>でのリスクとリターンの関係を見直し、
単純に書けばこうなります。 
追い上げ(=増額) ハイリスク ・ ハイリターン
ソフトな追い上げ ミドルリスク ・ ミドルリターン
完全均等買い ローリスク ・ ローリターン
当然例外もあります。
「追い上げ」が→ローリスク・ハイリターン であったりハイリスク・ノーリターンや「完全均等買い」が→ローリスク・ハイリターンまたはその逆など。

もしリターンを投資金の70〜80%でいいと考えるのなら(そんな人はいないでしょうが)、完全均等買いでそのリターンは保証されます。
これは大数の法則によって間違いありません。(ただし、長期間投資ですが)

当然100%以上のリターン(リターンとはそもそも100%以上か)を狙うなら、それなりのリスクを背負って勝負していかなければなりません。

 答えは一つではないということです。
「3つの資金運用法をターゲット馬券の種類・その時の状況に合わせて使用していく。その際、どれだけのリスクがあり、いかほどのリターンが期待できるのかを冷静に判断する。」
そういった判断がオートマティックにできるようになれば最高なのですが、それは厳しいでしょうね。とにかく、的確=勝てる「判断」は経験によって培われていくと信じて、継続していくということです。

来年のこのコラム「投資競馬・考」は、はたしてどうなっているのでしょうか。大きな不安と小さな希望を背負って今後も見つめ直していこうと思います。


▲補足
 最近の収支結果では偉そうなことは言えませんが、とりあえず、現在の当サイト「投資競馬」の現状を再考してみました。


以上
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