気まぐれコラム

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小倉記念病院
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2001年
11週
12/12
−12月13日−

 いよいよ明日になりました。手術です。
私の病名は[僧帽弁閉鎖不全症]
手術名は[僧帽弁形成術]
外科の医師から手術についての内容(危険度)、すすみかた(手順)の説明をこと細かに受けた後、手術の承諾書・輸血同意書に判を押しました。
術後しばらくはICU(集中治療室)にて何本ものチューブを入れられたまま安静状態です。
ということは、このコラムも当分お休みです。非常に残念です。
来年からの再出発ということになると思います。
それまで、皆様も風邪などひかぬよう気をつけて下さい。

では、またお会いする日まで・・・。


番外 −入院時の笑えぬエピソード−

 手術をする前の話。
1日2回、看護婦さんが血圧を調べにくるのですが、その時私がいた大部屋に聴診器を忘れていってしまったことがありました。
当時大部屋にいたのは私を含め4人(30代の私と5,6,70代の方各1人)。
聴診器を見つけた我々は、多分誰もがそうするだろう?ことを始めました。

“ちょっと聴いてみるか”とおじいちゃん。なんだかうれしそうでした。もちろん自分の心臓の音を聴くのです。そして“俺も俺も”となるのは自然な成り行き。

自分が医者になった気分で自らの心臓音を聴き始めました。しかし、自分の心臓の音を聴いていてもあまりおもしろいものではありません。そこで、聴き比べとなるのは自然な成り行き?というもの。

みんなで胸をはだけ合い(気持ち悪いな)回し聴きです。そして誰の音が一番優秀なのかという話になるのはこれまた自然な・・・。
“俺の音はいい方だな”とか“ちょっと早いな”とか“聞こえないよ(オイオイ、そりゃないだろ)”とか言い合うわけですが、悲しいかな、ここは皆心臓を患っている人の集まり。誰の音が正常で誰のが異常なのか(みんな異常なのでしょうが ^^;) 比較検討のしようがないということに一同気がつき、飽きてしまったこともあり(子供かよ)、結局結論のでないまま、お開きとなりました、というくだらない話でした。

※ちなみに私の心臓音はそれはひどいものでした。
普通(正常なら)はドックン・ドックン てな感じですよね。私のはズザー・ズザーという激しいノイズ音でした。本当の話です。”これは間違いなく重症です”といった医者の言葉に納得せざるを得ない音だったのです。

10週
12/8
手術

 僧帽弁閉鎖不全症−(またの名を逆流症)で緊急入院してから2週間以上があっという間に過ぎました。
その間に、多くの検査を受けてきましたので、手術に必要な私の心臓他様々なデータが蓄積されたはずです。

※主な検査■心臓カテーテル検査・・・静脈・動脈に特殊な細い管(カテーテル)を挿入して、その先端を心臓に到達させておこなう検査です。これは挿入部だけの部分麻酔だけですから、意識ははっきりしています。ですから、痛くはないですが、なんとなく細い管が体内を通っていくのがわかります。あまり気持ちのよいものではありません。

■心エコー検査・・・体内に向かって超音波を発して、それが心臓に反響して返ってくるエコーをとらえて記録する検査。心臓が激しく動いている様子がモニターからはっきり見てとれます。私の僧帽弁閉鎖不全症はこの検査により明らかになったわけです。血の流れが確認できるからです。

■経食エコー検査・・・ほとんど胃カメラ検査と同じなのですが、飲み込む管の太さは胃カメラのそれより太く、飲み込むまでに相当苦労しました。よだれと鼻水まみれになります。おエー、の連続で、もうやりたくありません。
食道から心臓を撮影するのです。私もオエ、おエーといいながらも、モニターを見ましたが、心エコーよりもはるかに心臓の弁の動きがわかります。どの弁がどう悪いのかは私が見てもよく分かりませんでしたが、先生はほー、ほー、とうなずきながら確認しておりました。

 さて、そのようなことで来週にも手術することが決まりました。
心臓の手術ですから、5〜7時間はかかるということです。また、弁を人工のものにするのかどうかも現段階では決まってはいません。人工弁になったらやはり大変です。
術後のことなど気になることは多々ありますが、今はとにかく、医師を信じるのみです。

◆このWeeklyコラムも来週はどうなるか分かりませんが、更新されていなければ、手術でもしているのだろう、と思っていてください。

 このところ、まったく競馬に関係のないコラムが続いていますが、どうも病室で生活していると、規則正しい生活(起床朝6:00,消灯夜9:00)塩分控えめの食事アルコール抜きカフェイン抜きで、競馬を考える環境としてはあまり快適とはいえないのかもしれません?! どうかご容赦下され。


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