2006年 |
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No.147
7/23 |
− Speed Analyzer for KOL Deluxe・リポート.1 − |
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◆1ヶ月前のコラム(No.144)では、世界ランク3位だったディープインパクトが、7月20日、IFHA(国際競馬統括機関連盟)「トップ50ワールドリーディングホース」の発表で、ドイツのシロッコ、アイルランドのハリケーンランとともに、日本馬としては初めて首位に立ちました。
“ディープ以上に強い馬が本当にいるのか?”世界を知る武騎手がそう言うくらいですから、この結果にも納得です。
世界とのレベル差がどれほどあるにせよ、凱旋門賞での勝利の期待はさらに強くなっていきますね。 ただそうはいっても、競馬ですから・・・・。
前回3位から4つランクを落とし7位となったハーツクライ。
来週29日(土)にイギリスのアスコット競馬場で行われる「キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(G1)」で勝つようなことがあれば、次回のランキング発表(10月?)では、日本馬のワンツーもありえます(ブラジルに2点差以上で勝たねばならないという状況よりは可能性大でしょう)。
しかし、対戦相手はかなり手ごわい模様。あのハリケーンランも参戦です。
英国のオッズメーカーは、現時点で、1番人気に世界ランク1位昨年の凱旋門賞馬ハリケーンラン、2番人気としてハーツクライと同じ7位のエレクトロキューショニスト、ハーツクライを3番手としています。
すでに英国で調整中のハーツクライ、状態は見違えるほど良化中とのこと。
馬券は買えないので、ここはブラッドスポーツとしてハーツクライを応援したいと思います。
※TV放映は、フジテレビ(録画)で 29日(土)25:45〜26:15。必見でしょ!
遅ればせながら、今春「競馬道GT4」に新機能として追加された『外部指数読込み機能』を「馬券投資」の視点から検証してみました(参考→コラムNo.129)。
競馬道OnLine をチェックしている方はご存知だと思いますが、この『外部指数読込み機能』に対応しているソフトは7/23現在で5本。
残念ながら、上記5本すべてのソフトを検証したわけではありませんが(資金と時間の問題)、その中で今回取り上げたのが、“早い!軽い!当たる!”で人気の超快速競馬予想ソフト「Speed Analyzer for KOL Deluxe」です。
このソフトが作り出す各馬のスピード指数を【SA指数】と呼びます。このSA指数を「競馬道GT4」に取り込むわけです。
もちろん、単にレース予想するだけなら、「競馬道」は必要ありません。
「Speed Analyzer for KOL Deluxe」と競馬道OnLine 出馬表+競走馬データがあれば(メンバー価格1日240円/非メンバー1日300円(税抜)SA指数を簡単に作成させることができるのですから。
このソフトの“売り”でもあるスピード系ソフトとしては画期的な半メンテナンスフリーというのは、データの蓄積が必要ないということです。その日1日分のデータを取り込んだら、その日のレース予想(SA指数)を表示するというシンプルな構造になっているわけですね。
感覚としては、競馬新聞を買うのと変わらないかもしれません。
ただし、競馬新聞はあくまでも【受身】の状態。
馬柱の上などにおまけみたいな形で付いてくるスピード指数等の加工は当然できませんし、前走までの記録を確認し、ひいきの予想家の印を楽しむ程度。
しかし、Speed Analyzer for KOL は、デラックスとなり、変身しました。
自分で指数のアレンジができるようにユーザーカスタマイズ機能を搭載させたのです。
昨日(7/23)の新潟11レース・関越ステークス
初期設定の【SA指数】
【SA指数】総合トップに立ったのは、2年3ヶ月休養明けのブラックタイド。
過去皐月賞出走馬もさすがにこれは厳しい。
まず、休養明けの場合は、ポイント減らしましょうよ・・・。誰もがそう思うはず。
さらに、過去の指数を現在の指数と同等に扱ってもよいの?という疑問も。
例えば、1番ハギノベルテンポ。5走前の121から前走42という指数。
どちらを重視するかということ。ならば・・・、
ユーザーカスタマイズ機能を使って再計算。
するとこんな感じになりました。
レース結果 3番−13番−9番(オッズ人気5人気−8人気−3人気)
オッズでは8番人気、競馬ブックのレイティングでは11番人気だった
13番ワンダーハヤブサが、【SA指数】カスタマイズにより第7位→4位となりました。
3連複は14,060円。う〜ん、取れたかもしれません・・・・!?
※あの競馬ブックのレイティング順位も表示されます。
まあ、こんな感じで、いろいろ楽しめるというわけです。
あと、競馬道にはないところで楽しいのは、そのビジュアル面です。
例えば、世界ランク1位(06.7)のディープインパクト
下は、宝塚記念時の【SA指数】ですが、それまでの5走のSA指数変遷がグラフで確認できます。前走「天皇賞(春)」では物凄い数値を叩き出しています。
当然のことながら、どの馬も【SA指数】には波があります。右肩上がりというわけにはいきません。上記グラフでも分かるとおり、それはディープであっても同じこと。各馬の調子の波をイメージとしてとらえて、馬券に反映させることができる。
これもひとつの楽しみ方ですね。
以上、
ここまでは、「Speed Analyzer for KOL Deluxe」を使用した『競馬予想』の楽しみ方をレポートしてきました。
これはこれで十分楽しめます。
が、しかし・・・、これで終わってしまっては宝の持ち腐れ!
次回は、このソフトを「馬券投資」の視点から検証した結果をレポートいたします。
来週には何とかアップいたしましょう。
それでは、また来週。
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No.148
7/30 |
− Speed Analyzer for KOL Deluxe・リポート.2 − |
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◆ハリケーンランはさすがに強かった。
昨夜行われた「キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS」 皆さんもご覧になったことと思いますが、出走馬わずか6頭で、道中の駆け引きはそれほど必要なく、底力勝負になるとよんでいたのですが・・・、とんでもない、実際は、騎手同士の神経戦(駆け引き)が道中から繰り広げられ緊張感漂う好レースでした。
一瞬先頭に立ったハーツクライ。いける!そう思ったのもつかの間。
見せ場は作りましたが、最後は、ハリケーンランの強さの引き立て役にまわってしまいましたね。
エレクトロキューショニストもそうですが、直線、一度失いかけた勢いを取り戻し、最後にもう一度盛り返すなんて・・・・、
日本のレースではあまり見たことがありません。
ハリケーンランに騎乗のスミヨン騎手。最後ムチの使用制限連続6回を超えたため、6日間の騎乗停止処分が科せられたそうです。相手も必死だったのですね。
ディープの付け入るスキはあります。
ハーツクライの敗因にルメール騎手は、4ヶ月ぶりの実戦を挙げていたということ。上位2頭は1戦、間に挟んでの挑戦だったことを考えると、凱旋門賞に挑むディープインパクトの調整がどうしても気になってきます。
馬の能力を最大限引き出してあげるのが人間の役目であるとすれば、ディープが勝つためには、彼の能力以上に、陣営の経験も必要になってくるのだと思います。
打倒ハリケーンランに向けて、最高の調整を陣営にはお願いしたいですね。
先週の続き・・・。
超快速競馬予想ソフト「Speed Analyzer for KOL Deluxe」の『外部指数ファイル出力機能』を使用して「馬券投資」の観点から検証してみます。
ここで、簡単におさらい。
「馬券投資」と「競馬予想」の違い
それは・・・、
かなりシンプルではありますが、そういうことになります。
先週、Speed Analyzer for KOL デラックスのユーザーカスタマイズ機能を使って、自分なりの【SA指数】にアレンジし、関越ステークスという1レースを予想しました。自分でアレコレ考え、アレンジするのは楽しいもの・・・。
しかし、当然のことながら、アレンジを加えず、「標準の指数」で予想しても、実は長期でみるとそれほど的中率に差がなかったりします。
アレンジを加えるという行為は、まったく別の指数を作り出すということです。
予想に、標準の指数を使った方がよいのか、アレンジした指数を使ったほうが的中するのかなど、結果が分かっていれば話は別ですが、そんなことは有り得ません。
どんな予想法であれ、指数であれ、1つのレースの結果だけで、その良し悪しを判断することなどできないわけです。
「競馬予想」であれば、今日のメインは、この予想(指数)で、明日のメインは、ハンデ戦だから、この戦法で。来週の重賞は、○○予想会社の買い目で勝負してみよう・・・、なんてことでも成り立ちます。
ところが、当サイトでは、そんな行き当たりバッタリのピンポイント(1レースごとの)予想で、馬券を投資手段として考えることなど到底できません。
どんな予想法でも、どんな指数でも、何でもよいのですが、それらの長期間にわたる成果(結果)を、まずは検証してみなければ話は次に進まないということです。
あの指数でダービー的中!
××予想でオークス的中! あぁ、よかった、よかった では、先がみえません。
当然、「Speed Analyzer for KOL Deluxe」も、それが作り出す【SA指数】の精度を検証してみなければ、 「馬券投資」のソフトとして活用できるのかどうかは分からないのです。
そこで、検証してみました。
【SA指数】の精度を知るために、比較対象として競馬道予想オッズ=競馬ブック予想オッズを調べます。
単勝、馬連、枠連、3連複から適当に各指数順位(組合せ)を選んでみました。
※総合的な検証結果は、「競馬道GT4」購入者の方がご覧になれる「今週の買い時Web」というコーナーに掲載しております。
結果は以下の通りです。
【SA指数】約1700Rの検証結果は、的中率・回収率ともに上々でした。
現在のところ、一番信頼のおける「競馬道予想オッズ」に的中率では少々劣るものの、回収率では上回る場面もあります。 「競馬道予想オッズ」は安定性(的中率)
【SA指数】はコンスタントに中穴的中(回収率)があるということでしょう。
しかし・・・、
実は、これ以上の好成績を叩き出した指数(ポイント)があるのですが・・・
それは、また今度。(いつになるかは分かりませんが)
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No.149
8/ 1 |
− 馬券投資データ、最も重要なこと・・・ − |
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◆「馬券投資」と「競馬予想」の違い
それは・・・、
では、「馬券投資」において鍵となるものは・・・。
それは、いうまでもなく「データ」です。
特に、1レース単位の予想ではなく、12、24、48Rなどといった長期にわたって、ターゲット馬券を購入するとなると、馬券選出の鍵となる【データ】は、信頼のおけるものでなければなりません。
そのデータ自体に不安があれば、どうして馬券など買えるでしょう?
「データ」の中でも、その信頼性という点では、JRA公表のものが一番なのでしょうが、「オッズ人気」に焦点を絞れば、実用上の様々な問題が発生し、残念ながら、“実戦向き”ではないというのが当サイトの見解でした。
では、どんなデータがよいのか、優れているのでしょうか・・・・、
正直、“これが一番”などというものはありません。
人気の【日刊コンピ指数】、当サイト愛用の「競馬道予想オッズ」
先日検証した【SA指数】など、それほど大差はないということです。
ただし、データ選択の際、最も気をつけなければならないことはあります。
それは、
長期間に及ぶデータ検証においての「的中率」の優秀さでしょうか!?
それとも高い「回収率」でしょうか。
いいえ、そんなことではありません。
最も重視しなければいけない点、
それは、
データがなくならないという点です。
ある程度の数値(的中率や回収率で)を出してくれさえすれば、日刊コンピだろうが競馬道オッズだろうがたいした違いはないのです。
しかし、データがなくなってしまっては元も子もありません。
以前、投資競馬関連のPCソフトがありました。
私も一度購入してみようと考えていたのですが、なんと3年もしないうちに、その会社は倒産してしまいました。独自のデータを供給していたため、もし、そのソフトを購入し、そのデータを基本データとして採用していたら・・・、
その会社の倒産とともに、データは廃棄処分といったところでしょう。
最近は、多くの指数が生み出され、提供されているようですが、
もしあなたが、馬券投資というスタイルを考えているなら、
いうまでもありませんが、信頼のおける、なるべく大手(個人でやっているところは厳しいですね)の「指数=データ」を採用したほうがよいでしょう。
それでなくとも、馬券投資には、他にも様々なリスクが待っているのです・・・
基本データにリスクを負ってはいけません。
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