気まぐれコラム

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2001年
第5週
10/31
−なぜ今、血統なのか−

 最近は以前にもまして、馬券本の動向が気になってしまい(^^;)、暇をみつけては書店をのぞいているのですが、出る本、出る本、ほとんどが血統関係の本なのですね。
みなさん、気づかれていましたでしょうか。
なぜ今、血統なのでしょう−、そうです、これは馬券本の話しなのであります。
一時、ダビスタやPOGブームにのって多くの血統本が出たことがありましたが、いまだにそのブームが続いているとは思えません。
 血統本の隙間を埋めているのは、投資競馬関連が2冊(ブロック式含む)、オッズ系1冊、スピード系2冊、陰謀系1冊、消去系1冊、その他エッセイ集数冊といったところでしょうか。(私の目にとまったものですが)
全体的に見ると、血統系が猛威を振るっています。
 ちなみにここで血統関連馬券本を並べてみましょう。(2001年夏以降)
□血統AtoZ(飯田正美著)ラジオたんぱ
□血統ズバリこれを買え(A-10解析班)東邦出版
□最強の種牡馬データ辞典2001〜2002(関口隆哉、宮崎聡史著)成美堂出版
□血統クラシックロード2001秋(久米裕著)東洋書林
□血統ビーム2(亀谷敬正著)白夜書房
□種牡馬の鬼(城崎哲著)白夜書房
さらに、馬券(必勝)本の範疇からは外れますが、
□競馬の血統学(吉沢譲治著)NHKライブラリー、といった具合です。
 
 これは最近の遺伝子工学やゲノム研究の成果が、いよいよ競馬の血統世界にも発揮されようとしているのか、それとも「競馬の血統学」の副題“サンデーサイレンス成功の秘密を解く”とあるように、SS産駒の活躍によって、これはうまくやれば?血統でも儲かるのではないかという、期待と願望の現れが無意識のうちに血統馬券本製作に拍車をかけているのか、私には本当のところはよく分かりません。

 私はというと馬券本検証のページで告白しているとおり、血統に関してはあまり興味がなく、自分で真剣に検証したこともないので大きなことは言えません。
ましてや今さら自身で血統世界の研究を始めようとは思いませんが、これだけ血統系馬券必勝本が攻勢をかけていると、一度はじっくりその世界をのぞいてみなければいかんのではないかという気にもなります。
 そこで、馬券本好き人間としては、読まず嫌いでダダをこねていてはいけない、ということで先ほど上げた血統本の中から一冊選んで読んでみようかと思ったわけです。
ところが困ったことに、どれを買ってよいのか分からない。
 スピード系やオッズ系なら、少し立ち読みすると何となくその方法論の外枠くらいはわかるものですが、血統本というのは、その本自体が膨大なデータの集積ですので、一冊一冊手にとってパラパラとめくってみても、どれがよいのか判断できないのです。(幾ら儲かってるよ、とか書いてないですし・・・当たり前?)
 
 一口に血統系といっても、著者や編集方針によって様々な切り口があるので、例えばメジロライアン産駒の特徴はどうなのかという場合も、多くの関連データが様々な結論を導き出しているようなのです。
 私は単行本の中で、“要はデータの量ではなく、いかにデータを使いこなすか、それが重要です。”と書いたわけですが、血統本に関していうなら“要はいかにデータを選ぶか、にかかっている”と言えるのかもしれません。使いこなす前にどのデータを選ぶのか、ですね。

 最近の血統本はコース(競馬場)別・距離別とかなり細分化されたデータ・解説・攻略法が書かれています。つまり、1つのレースをピンポイントで当てるための方法・理論・馬券術であるということです。
●究極的には”完全なる的中を目指すための戦略”なのです。(参考・Chapter3
◆各レースをピンポイントで当てることに重点をおいた馬券術をあきらめた者として、血統必勝理論が今後、いかに「勝ち馬馬券」に直結し、勝てる戦術たりうるのか、非常に興味があるところですが、その評価はどうやらまだ先の話しになりそうです。

(ただ予想を楽しむのなら、血統ははずせません。)
(とりあえず、タイトルで選ぶなら「種牡馬の鬼」ですかね。よい血統本があったらメールをいただければうれしいです。)
第4週
10/25
秋華賞、菊花賞を振り返って

 秋の3歳クラシックレースを振り返って思うこと、それは1つのレースをピンポイントで当てようとしても当たるものではない、という現実をあらためて思い知ったということです。

多分、多くの馬券ファンの方は、この2つのレースのことなどすっかり忘れて、次の天皇賞に向けた予想にはいるのでしょう。
また、競馬評論家諸氏のみなさまは反省こそすれ、その内容はとスポーツ紙等を覗くと、例えば「マンハッタンもマイネルもその血統適性・実績に忠実であったなら、買えない馬券ではなかった」とか「アグネスゴールドは8着に敗れたけれど、状態・レースの中身は今後の前進を感じ取れるものだった」といった内容が目立ちました。

つまり、概ね、まだまだ予想が未熟であった、予想の方向性は間違ってはいなかったが、今回はダメだった、というものであります。まあ、これは致し方ないのかもしれません。馬がごちゃごちゃと走るのだから、走らせてみないと結果は分からないよ、などと泣き言を言ってはいられない立場の方々なのですから。これからもレースが続くかぎり、予想をし続けなければならないわけですし。
 
 しかし、私のように、まともな勝ち馬予想?をしても当たるものではない。ならば、“勝ち馬予想をあきらめよう”というスタンスを取れる立場の人間(予想で飯を食っていない人)なら、なるべく早くこちら側に来た方がよいのではないだろうか、と思うわけです。
(予想は予想で楽しめますから!)
お金を賭けて、当てにいっても、そうそうプラスにはならないわけです。

◆テイエムオーシャンもジャングルポケットも、どちらも不安・危険な1番人気馬でした(戦前の予想でもそのような論調は見受けられた)。しかし、片や優勝・片や2着にも来れずです。秋華賞の2着馬は予想できましたが、菊花賞の2着馬の予想は困難でした。この現実をスピード指数やコンピ指数で推し量るのも、今後困難でしょう。

もし予想スタイルを変えたくないというのなら、では、どうしたらよいのか。馬券生活Projectのコラムでも書いていますが、その対策として、
@有馬記念までのGTを1つの大きなレースとしてとらえる。トータルで勝つための戦略を立てる。それなら、秋華賞、菊花賞と連続で外していても恐れることはない。
A各レースに何点馬券を購入するのか、投資金は定額か、追い上げ式にするか、考えておく。
B定額なら高オッズを幅広く狙えるが、外せば外すほど、次のレースでは穴を狙わなくてはいけなくなる。1番人気を思い切って斬ることが必要になるでしょう。(逆の見方をすれば、1番人気を斬ることが定額投資の条件となる)
C追い上げ式なら、購入点数は押さえなければなりません。しかし、何も賭け金を倍々とする必要はないのだから、オッズを見ながら、計算していけばよいでしょう。基本は本命サイドとなります。
●どちらにせよ、2〜5回は的中させたいし、的中しなければ話しになりません。しかし、全レース当てる必要もなくなるのです。

上に書いたようなことは、ここであらためて書くことでもないのでしょうが、誰も書かないし、書いてないので、つい書いてしまいました。

だって、あの2つのクラシックレース結果を目の当たりにして、今後予想のしようがないではないですか。
「荒れそうなのに荒れない。堅そうなのに大荒れ。」
“競馬ってそんなものだから”、そんな声が聞こえてきそうですが、やっぱりお決まりのように、そう結論づけて終わりにしていたのでは、いつまでたっても「負け組」のままではないでしょうか。

さて、−秋の天皇賞−
私はメイショウドトウかステイゴールド単勝勝負でいこうかなと・・・。
第3週
10/18
菊花賞予想

 今回は競馬予想をしてみようと思う。もちろん無料(タダ)です。そこで菊花賞。
私が一番好きなレースであります。最近はカタカナ文字のGTレースが増えてきましたが、いまだに地味ながらも伝統と風格を感じさせる名称が−菊花賞−だと思うのです。

 今年の目玉はなんと言っても、外国産馬開放でしょうか。開放と言ったって、出てくるのはエアエミネムただ一頭ですから、このエミネムが連に絡むのか絡まないのかが話題の1つになっているようです。
そして、エミネム陣営の伊藤雄二調教師は、この菊花賞を勝つことによって、クラシック完全制覇という偉業を達成するというオマケまでついてくるらしい。うーん、どうなんでしょう(長嶋風)。

 ここで気になるのは馬の実力はさておき、〈馬券本検証〉のページでも登場するJRA陰謀(オペレート)説系諸氏の見解です。彼らの主張するように“中央競馬は彼らJRAが作ったシナリオ通りに進められている一連のドラマである”とするなら、今回の外国産馬のクラシック襲来はどう番組表の中で位置づけられているのでしょうか。
今回クロフネの参戦はなし。はたしてエミネムは単身ここも勝って驚異の5連勝といくのかどうか。対する日本勢はどうなのか。なんだかプロレスの結果予想をしているみたいな気分になってきました。

 それは置いておくとして、私が本命にしようとしていたジャングルポケット!嫌な話しを聞きました。トニービン産駒、菊花賞はおろか京都GTの成績は【00410】だというではないですか。うぐぐ・・。
ウィニングチケット、エアダブリン等3着まで。消去法なら迷わず消しか、おさえまで。
これに反して強いのが、ご存じブライアンズタイム産駒。【2115】という成績。すると、今回こそダンツフレームなのか!?
 血統ついでに、あのSS産駒はどうなんだ(やや興奮気味)。すると菊花賞2勝、2着2回確保。悪くない。
それではすかさず出走馬をチェックしましょう。あー、いるわいるわ、5頭もいる。困った。

よく考えてみたら、私は血統のことなんかまるきりわからなかったはずでは。いけない、スポーツ紙の読み過ぎかもしれない。
しかし調教欄も気になる。評価をみてみると、有力馬はみんな「A」がついている。
では、ポイント・能力指数ではどうか。ポケット・ダンツ・エミネムか・・・。堅いな。
あっ、JRAが夕刊紙にこんな広告うっている。
 『十年間、さしたる波乱のない競走、堅実を善とする方には相性良しと申せましょう』
いいのか!!JRA。こんな大胆な広告をうって。これで荒れたら責任取ってくれるのか!?!
よし、JRAを信じて、本命サイドで勝負だ!!
追加です(あっ、ちょっと待てよ!秋華賞では荒れる荒れるといって、結局人気馬で決着したのだった。だから今回はわからんぞ・・、と、考えるだろうが甘い。やっぱりここも堅く収まって、次の天皇賞で爆発かもしれない、やっぱりポケットかなー??)

GJLMのボックス買い、単勝はBT産駒のダンツフレームでどうか。堅すぎるか?でも母の父がブライアンズタイムのSS産駒Fサンライズペガサスも気になるなー(成績悪くないし)・・いつまでたっても終わらない旅。

 いや、しかしやっぱり予想は難しいですね。
「ブロック式馬券術」がややこしいという人もいますが、予想こそ、一筋縄ではいきませんね。
疲れました。以上
第2週
10/9
この季節になると・・・
 この季節とは、もちろん競馬ファンお待ちかねの「GT」レースの季節です。
すでにスプリンターズSは終わってしまいましたが、これから目が離せないレースが目白押しというわけです。
 そんな季節になると、我が家の郵便受けには待ってましたとばかりに来るわ来るわ・・・
お心当たりがある方は相当馬券好きな方とお見受けしました。
−そうです−。競馬の予想提供会社のパンフです。

夕刊紙や競馬雑誌等で有名な大手予想会社のものから、封筒の宛名が印刷ではなく手書きの、個人で?営業しているらしいものまで、様々です。1ヶ月のうちに7〜8社から送られてくるでしょうか。
なぜ私の情報がこんなにも広く流通してしまったのか、もちろん原因は私にあります。
以前、某予想提供会社にお世話になったことがあるからです。
(その話しを含めて、私が競馬で儲けるためになりふり構わずチャレンジした様子を、いつかこのHPのどこかで公開したいと思っていますが・・結構笑えるかもしれません)
一度名簿がその業界に流れてしまうと、その流れをせき止めることは不可能です。
さらに驚くべきことに、毎年それらのパンフが豪華になっていくように感じられるのは、気のせいでしょうか。
相当にお金のかかった豪華なカラーパンフを無料で送ってくれるのですから、「やっぱり儲かっているのかなー」などと考えてしまいます。
こんな時代ですから、多くの方がなりふり構わず何とかして儲けたい、お金が欲しいという気持ちなのでしょう。
もちろん私も同じです。 しかし・・・。
ここに1冊?のパンフがあります。某有名記者と某有名評論家の方が予想を提供してくれる会社のものです。
私に金銭的な余裕があれば、“お世話になります”とか言って、電話するのですが(私は儲けられるのなら手段は選びません)、やっぱり1開催2万円は手が出ません。
1開催2千円程度なら、我がブロック式馬券術と併用したっていいとさえ思っています。
(当たるか当たらないかは別問題です)
ちなみに1開催2千円なら、1年13開催で2万6千円。大抵の予想会社情報は1日2〜3Rで、1Rの買い目は馬連2〜3点です。ここでは1日3Rで馬連3点としましょう。
1年間東西とも表開催なら104日間。104×3R=312R。312×3点=936点年間936点馬券購入です。1点500円の均等買いだと46万8千円投資です。
適当ですが、的中率が25%としましょう。すると的中Rは78R。
468,000÷78R=6,000円。6,000÷500=12。
★12倍のオッズの馬券を4Rに1回当ててくれたら元取りです。(1点500円3点買い)
 もちろん、万馬券など的中させたらかなり効率がよくなるのですが。
−何とかいけそうな感じがしませんか−
(実際は2万6千円の情報代がかかっていますので、少しマイナスです)
But、これが1開催2万円の情報料だと、考えてしまいますね。
PS:どこかに安くて当たるところ、ないのでしょうか。


そのようなわけで、多くのパンフが送られてくると、ああ、またGTの季節がやってきたのだな、と実感が増すこのごろなのです。
第1週
10/3
−ホームページ開設のご挨拶−
 2001年4月から書き始めた「ブロック式馬券利殖術」が、ようやく10月5日に全国発売となりました。
これもひとえにアールズ出版編集者の方のアドバイス・励ましのおかげで、ここで改めて感謝する次第であります。

単行本にもプロフィールにも書いたとおり、馬券本を読むのが好きで、今までにも数多くの本を読んできましたが、いざ自分で書くとなると、頭の中で考えていることを文章で他人に伝えるということがいかに難しいかが初めてわかりました。
 馬券本の場合、それほど文章力がなくても、方法と結果さえあれば大丈夫だろう、などと勝手に考えていたのがそもそもの間違いでした。その方法が他人に伝わらないようでは意味がないわけですから。

 まあ、何はともあれ無事出版できてよかったなー、などと言ってる間に、ホームページも同時に立ち上げると言うことになって(自分で言い出した。)8月中旬からHP制作用のソフトを使い、作り始めたのはいいのだけれど、これがまた大変な作業で一苦労。
デザインは?スタイルは、コンテンツは、などと悩みながらもなんとか(まだ不完全ながらも)こうして公開するに至ったというわけです。
 まだいたる所に中身が空っぽのページや工事中のアイコンがあったりドタバタしておりますが、これから徐々に充実したホームページにしていきたいと思っております。
 どうか最初のうちは温かい目で見てやって下さい。
また、このweeklyコラムのぺージでは、競馬以外のことも書き込んでいこうと考えております。あの9月のアメリカ同時テロ事件で、ますます先行き不安な社会情勢となってきました(いきなりデカイ話しで何ですが・・)どうにもならないこととはいえ、競馬の世界以外にも目を向けていかざるを得ないなと、思うわけであります。
 そんなわけですので?そんなコラムについてのご感想も(暇な時にでも)いただければと思います。
以上、まとまりのないまま(--;)、記念すべき第1週目のご挨拶とさせていただきます。
(単行本の方もどうかよろしくお願いいたします。)


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